インターネットの情報を安心して利用するために:信頼できる情報を見分けるヒント
インターネットの情報、どれを信じればいいの?
インターネットは私たちの暮らしを便利にしてくれる素晴らしい道具です。知りたいことをすぐに調べられたり、離れた家族や友人と簡単につながれたりします。一方で、インターネット上には様々な情報があふれていて、「この情報、本当に信じても大丈夫かな?」「もしかしたらだまされることもあるのでは?」と不安に感じることがあるかもしれません。
特に、健康のこと、お金のこと、身の回りの出来事など、大切なことに関する情報は、信頼できるものを選びたいものです。この記事では、インターネットの情報を安心して利用するために、信頼できる情報を見分ける基本的なヒントをいくつかご紹介します。
インターネット上の情報には色々な種類があります
インターネットで私たちが見る情報には、様々な種類があります。
- ニュースサイトや新聞社の記事: 最新の出来事や社会の動きについて、事実に基づいた情報を提供しようとしています。
- 企業のウェブサイト: その会社の商品やサービスに関する情報、会社の紹介などが書かれています。
- 個人のブログやSNS(ソーシャルネットワーキングサービス): 個人の意見や体験、趣味などが自由に発信されています。
- 広告: 商品やサービスを知ってもらい、買ってもらうことを目的としています。
これらの情報は、書かれている目的や性質がそれぞれ異なります。そのため、どのように作られた情報なのかを知っておくことが、情報を理解する上で役に立ちます。
信頼できる情報を見分けるための3つのヒント
では、たくさんの情報の中から、信頼できる情報を見つけるにはどうすれば良いのでしょうか。いくつかのヒントをご紹介します。
ヒント1:情報源を確かめてみましょう
その情報が「誰が書いたものなのか」「どの組織が出しているものなのか」を確認することは、信頼性を判断する上で非常に大切です。
- 誰が書いた情報ですか?
- 国や自治体、病院や大学、専門の研究機関など、公的な機関が出している情報は、一般的に信頼性が高いと言えます。
- 病気や健康に関する情報なら、お医者さんや専門家が書いている情報、信頼できる医療機関のサイトなどを参考にしましょう。
- 個人のブログやSNSの情報は、あくまでその人の意見や体験談として参考にし、鵜呑みにしすぎないことが大切です。
- ウェブサイトのアドレス(URL)を確認しましょう:
- 公的機関のサイトは「.go.jp」(日本の政府機関)や「.ac.jp」(日本の大学)といった形で終わることが多いです。
- 企業の公式サイトかどうかは、会社名で検索して、正式なURLと一致するか確認することも有効です。見た目が似ていても、少しアドレスが違う場合は偽サイトの可能性もあります。
ヒント2:一つの情報だけで判断せず、他の情報と比べてみましょう
気になる情報を見つけたら、すぐに信じ込むのではなく、他のインターネットサイトや、場合によってはテレビや新聞など、別の情報源でも同じことが言われているか調べてみましょう。
- 複数の異なる情報源で同じ内容が伝えられている場合、その情報の信頼性は高まります。
- 一つの情報源だけが特別な、または極端なことを言っている場合は、注意が必要です。様々な意見や事実を知ることで、バランス良く判断できるようになります。
ヒント3:いつの情報かを確認しましょう
インターネットの情報は、書かれた時点でのものです。時間が経つにつれて、状況が変わったり、新しい事実が分かったりすることがあります。
- 記事や情報に「公開日」や「更新日」が書かれているか確認してみましょう。
- 特に、病気の治療法、薬の情報、年金制度、法律、商品の価格など、古くなると役に立たなくなったり、間違った情報になってしまったりする分野では、新しい情報を選ぶことが大切です。
要注意!こんな情報には気をつけましょう
インターネットには、残念ながら私たちをだまそうとする情報や、根拠のないデマ、悪質な広告なども紛れています。特に注意が必要な情報の特徴を知っておきましょう。
- 「これだけで病気が治る」「誰でも簡単に大儲けできる」など、うますぎる話や、科学的な根拠がはっきりしない極端な主張。
- 「あなたのパソコンがウイルスに感染しました」「罰金が発生しています」などと不安をあおり、すぐに電話をさせたり、お金や個人情報を要求したりするもの。
- ウェブサイトやメールの日本語が不自然だったり、表示がおかしかったりするもの。
- クリックすると個人情報を入力させられたり、見覚えのない料金を請求されたりするサイトへのリンク。
これらの情報に遭遇したら、慌てて指示に従ったり、個人情報を入力したりせず、一度落ち着いて対処しましょう。不審なメールやサイトは開かないのが一番安全です。
情報に振り回されず、心地よく付き合うために
インターネットは便利な情報源ですが、全ての情報を真剣に受け止めすぎると疲れてしまうこともあります。情報に振り回されず、心穏やかにデジタルと付き合うためには、次のようなことも心がけてみましょう。
- 全ての情報を追いかけすぎない: 気になる情報全てを深く調べる必要はありません。自分にとって本当に必要な情報かを見極めることも大切です。
- 情報を得る時間を決める: スマートフォンやパソコンで情報をチェックする時間を決め、だらだらと見続けないように意識することも、デジタル疲れを防ぐのに役立ちます。
- 時にはデジタルから離れる: インターネットから離れて、趣味に没頭したり、散歩をしたり、家族や友人と直接お話をしたりする時間を持つことも、心身の健康にはとても大切です。
まとめ
インターネットの情報を安心して利用するためには、「情報源はどこか」「他の情報と比べてどうか」「いつの情報か」といった点を確認することが基本的なヒントとなります。また、怪しい情報の特徴を知っておくことも、自分自身を守るために重要です。
初めは難しく感じるかもしれませんが、少しずつ意識することで、信頼できる情報を見分ける力が身についていきます。インターネットは私たちの生活を豊かにしてくれるものです。上手に付き合い、必要な情報を賢く活用して、心穏やかにデジタルライフを楽しみましょう。もし、困ったことや判断に迷うことがあれば、家族や身近な詳しい人に相談することも考えてみてください。